1947-12-08 第1回国会 参議院 本会議 第65号
一委員は、この法案の根本的観念として、警察は市町村の固有の事務であるか、或いは本來國家事務であるが、これを市町村に委任しておるところの事務であるか。どのようにこの警察法案に関して政府当局は思考するかというところの質問がございましたのに対しまして、内務大臣より、警察事務の中には観念的に本來市町村の固有の事務であるべき事務と、國家自体の事務と観るべきものとの双方がある。
一委員は、この法案の根本的観念として、警察は市町村の固有の事務であるか、或いは本來國家事務であるが、これを市町村に委任しておるところの事務であるか。どのようにこの警察法案に関して政府当局は思考するかというところの質問がございましたのに対しまして、内務大臣より、警察事務の中には観念的に本來市町村の固有の事務であるべき事務と、國家自体の事務と観るべきものとの双方がある。
尚人口の五千以下の町村等におきましては、その町村の状態及び実力が、本來その團体に固有すべき警察事務の執行をも不適当でないと認められまするために、公共の福祉のために、これを國家が本來國家事務とみなすべきものとして、併せてみずからこれを行うことといたすことにおいて、この法令を作りましたものでございます。